ゼロからはじめるサーキットベンディング 第五弾 (2) 名古屋で探せ!

名古屋のおすすめスポット
リサイクル&ディスカウントショップ キンブル 各店
ホームページがFlashで小奇麗に作ってあるな、と思ったあなた、
実店鋪とのギャップに驚くことでしょう。
殺風景かつある種、異国情緒あふれまくりの
混沌とした店内の雰囲気はドン・キホーテ以上。
個人的には大須のコメ兵と並ぶ名古屋の文化遺産。
愛知県内には何店鋪かあるけど、
帰省すると、とりあえず実家から近い小牧店と
西区・浅間町にある市内店のパトロールは欠かせない。
ここは中古もそれなりにいいけど
やっぱメーカーの売れ残りの叩き売りがアツい!!
しかも回転が早いので行く毎に新しい発見がある。
そのバッタ屋スピリットに敬礼!!
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ベンディングのお勉強にも。
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これだけ安いとそこら中にばらまいてもおしくないにゃん!!
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他にもカシオトーンを各種販売。
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これで君もシャラポワに!
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結局この日は三台目(!)になる
BANDAI ONE HAND PLAYER(中古で1050円)を購入。
レビュー1レビュー2
HIFANAも使ってるYO!
姉妹店、和菓子「久」も安くておいしい。
小牧店の店先でこないだ買った、ごまプリン 2個入り(200円)には感動。
次回は大阪編。

ゼロからはじめるサーキットベンディング 第五弾 (1) 東京で探せ!

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東京のおすすめスポット
救世軍バザー 杉並区和田2-21-2 03-3384-3769
年末の社会鍋が有名な救世軍の
アルコール依存症者の支援のためのバザー。
毎週土曜日の9:00 ̄14:00という短い時間ながら毎週大にぎわい。
というのも、ブランドものの古着が安く買えるみたいなので
早朝から並んでる人までいる。
(7:30?~8:20?までに行くと整理券がもらえて他の人より早く入れる)
一時期は素材の楽器・玩具を探しに
毎週早起きしては自転車で40分かけて行っていた。
救世軍はニューヨークなんかでは
市民から献品されたものを売るお店があちこちにあり、
その売り上げが社会福祉事業の費用に充てられている。
それもあってか外国人からの献品もかなりの数があり、
(毎週大使館のナンバーの車が駐車場に停まってるよ)
運がよければおもしろそうな海外のおもちゃも見つかったりする。
しかも激安。(カシオトーンが300円とか)
しかも沢山買うと値引きまでしてくれる。いいの?
さらに運がよければ電気製品コーナーで
電子楽器系の機材が買えたりする。もちろん相場より激安で。
(過去4年間でAKAI S612+MD280,ALESIS nanocomp,
Roland R-8,SC-55,CASIO DD-50,MAXON PH-350などをゲット!!)
ここへ行くといつも不思議に思うのが、
ミニ鍵のカシオトーンはおもちゃコーナーにあるのに、
標準鍵盤のカシオトーン・SKシリーズは
電気製品コーナー(そこだと値段が高くなる)にあるということ。
なので、救世軍バザーに着いたらまずはおもちゃコーナーへ。
特に買うものがなくても救世軍バザーには
あらゆるものが安く売っているので一度はのぞいてみよう。
早起きは三文の徳!
あと、いらなくてもまだ使えるものがあったら献品しよう。
キャッチ&リリース!!
次回は名古屋編。

ゼロからはじめるサーキットベンディング 第四弾 さて、何から改造しよう?

SK-1やSpeak&Spellの音が気に入ったんならともかく、
すぐに見つかるものでもないのでベンディング用の素材がない人は
とりあえず、実家の押し入れやおもちゃ箱から探してみてはどうだろう?
「オヤジが昔、お花見の宴会用に買ってきたマメカラが出てきたYO!」
「昔買ったけど、よくよく見ると全然可愛くない
 *ファービーのパチもんも出土!」
おっ、いいねえ。
ぼくの「SONY Mr.あいのて デーモン小暮閣下仕様」も
元はといえばそうやって見つけたもの。
「オヤジに勘当されちゃって当分実家には帰れないYO!」
なんて人はリサイクルショップへ。
ジャンクコーナーがアツいHARD OFFもいいけど、
個人的におすすめの店はB-KIDS。ベンダー達にはまさに宝の山!
1000円以下でヤバいオモチャがゴロゴロしてます。
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なぜ、オモチャ屋や楽器屋で新品を買わないのかといえば、
ベンディング用の素材が安く買えるというのもあるけど、
ある程度古いもの(特にバブル期のもの)の方が
元の機能も面白く、ベンディングしやすいから。
買う時のポイントとしては、
1:安っぽいつくりのものは最初はなるべく避ける。
2:店でちゃんとテストしてもらう。(ジャンク品を除く)
というところ。
あと、数は少ないけど、フリーマーケットやバザーもいいね。
値切れるし。(名古屋人気質)
次回は東京・名古屋・大阪で探すベンディング用素材について。
*ファービー2発売だそうです。前よりかわいくなった!?

ゼロからはじめるサーキットベンディング 第三弾 SK-1とSpeak&Spell

世界中のベンダー達の作品を見ていると
ベンダーたちがこぞって改造しているものがあることに気付く。
世界一売れたサンプリングキーボードとしても有名なCASIO SK-1、
(またはSKシリーズを含むカシオトーン)
クラフトワークや電気グルーヴも使った、
米Texas Instruments Speak&Spellは
(Speak&ReadやSpeak&Mathを含むTI社の教育玩具)
サーキットベンディングの創始者、リード・ガザラ御大が
改造法とともにベンディングで音が激変するそれらの存在を広めたため、
名うてのベンダーなら誰もが持っている
ベンディング・シーンでは超メジャーなガジェット。
ベンディングポイントを外部に出してパッチ・シンセみたいにしたり、
ATARI規格のジョイスティックが繋がるようにしてみたりと
ベンディングのバリエーションも様々。
また、本人がベンダーでもあるこのサイトではMIDI化キットも購入可能。
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これはSK-1の兄弟のCASIO SK-8。
ぱっと見は分かんないけど、MIDI化キット内蔵。
とはいえ、見つけるのは容易ではない。
Yahoo!オークションでもたまに出品されたと思えば
元は玩具とは思えない、高値で落札されてるし。
(でも、一万円もあれば買える程度だけど)
安く欲しい人は、SK-1は町のリサイクルショップで値切って買ったり、
(意外と置いてあったりします。しかも箱・説付きとか)
Speak&SpellはeBayとか海外のフリマで買いましょう。

ゼロからはじめるサーキットベンディング 第二弾 とりあえず楽器を見てみよう

ガムテープを貼った定規をコスる、妙にニヤケ面の小太りや
マイクを食ってる人が出て来たこの間の動画を見ただけでは
ベンディングについてはまったく分からないので
まずはサーキットベンダー(ベンダー)たちの力作を見てみよう。
サーキットベンディングはインターネットが主なシーン。
中でも、米Yahoo! Groupsのbendersというカテゴリー(閲覧には要登録)は
世界中から腕に覚えのあるベンダー達が集まる研鑽の場。
改造された楽器・玩具の写真や
それらの改造法の説明なんかも載っている。
またはGoogleでcircuitbendingとかcircuitbendとか、
サーキットベンディングとかで検索すれば、
日本を含む世界中のベンダーの作品を見ることができる。
中には音声や動画が見られるところもあるよ。

 

※2017.10追記
ここ数年だとこの辺り↓が活発。

Facebook – Circuit benders are not crazy we are artistic!
https://www.facebook.com/groups/circuitbentworld/

circuitbenders.co.uk – Circuitbenders Forum
https://www.circuitbenders.co.uk/forum/index.php

MUFF WIGGLER Forum
https://www.muffwiggler.com/forum/index.php

ゼロからはじめるサーキットベンディング 第一弾 ベンディングっておもしろい

Sound & Recording Magazine 1997年8月号

ヤ:純粋に子供が音を出して楽しむだけのもの。
でも音を出すこと自体快感じゃないですか。
楽器みたいに熟練とかまったく必要なくて
持った瞬間に弾けるのがオモロイ。
そんなプリミティブなものってパワーがあるんですよ。
音も安いけどいい音。”ビヨヨヨヨ~ン”って漫画的な擬音に
子供が反応して喜ぶように俺も完全な子供になってまう。
それとオモチャの楽器って、
壊れる寸前の音ってすごくいい音しますよね。
電池切れの時とか”俺死にかけなんだ”って訴えてる(笑)。
子供が電池切れそうな変な音でオモチャ鳴らしてるのを見たら
東洋哲学感じますよ。
(中略)
インタビュワー:オモチャを使うことに意味があるんじゃなくて
楽しいからやっているだけですか?
ヤ:そう、子供と一緒。ポイントは音が出るってことは人間にとって
死ぬほど楽しくてうれしいことなんです。
能動によって音が出るってことがね。
例えば手を上げたときに音が出るとか、
立ち上がったときに音が出るとか。
それは根源的にシャーマニズムに繋がるものなんですよ。
(以上ヤマタカEY∃氏へのインタビュー、Sound & Recording Magazine 1997.8月号 特集:オンガクする電子玩具より)

上の文章は音の探求者として、Boredomsほか多数のユニット、ソロ、
DJで世界中にその名と音を轟かすヤマタカEY∃氏が
おもちゃ楽器について語ったものだが、
これはサーキットベンディングの本質をもついていると思う。
IQの高さが鼻につくMax/MSPのパッチや
金さえあれば買える使い古しの音のビンテージ・シンセとは違い、
電子工学の壁から解放された思いもよらない音を、
安価に、自分の好みで演奏できる、
サーキットベンディングによる改造楽器は
いい年した大人が童心へ帰るためのタイムマシン。
リトルグルメやミニ四駆のボディの肉抜き、
最強バーコード集めに命をかけていた頃を思い出せ!!
金や技術の壁にとらわれないそのDIY精神は
21世紀のパンクとなりえるだろうか?